第8代 −1999年春に入部した生命体達−

以下は、1999年度に合気道部に入部した地球外生命体達たちに対するフィールドワークの成果である。
しかし、彼らの生態はいまだ深い謎に包まれている。今後のいっそうの観察が期待される。


グラフは、各項目についての部内での相対値を、筆者の独断と偏見に基づいて10段階で評価してみました

<グラフの項目の解説>
  道着サイズとは、すなわち着ている道着サイズの数字の2倍値です
  腕力は文字通りです
  関節柔軟性とは、すなわち関節技が効かない度合いです
  コンパ危険度とは、すなわちコンパのとき離れて座るべき度合いのことです
  濃さとは、その人の持つあくの強さやインパクトのことです
  マゾ度とは、その人の持つマゾヒシズムの量です










M.Haraguchi ♀  推定精神年齢;25歳 (副将)


 まるで実況中継をしているかのような淡々とした語り口、その恐るべき冷静さ、多彩な趣味をこなしつつ海外旅行をたしなむその生活、そんな華麗な彼女の実態は、ウーロン茶でハイになれる慢性ナチュラルハイ人間である。彼女に目下天敵は見当たらない。








T.Iimura ♂ 推定精神年齢;4歳 (主将)


 誰しも幼少の折は、本能的欲求の赴くままに生きていたに違いない。そう、彼のように。良くいえば、天真爛漫、悪く言えば傍若無人な彼は、要するに「悪気のないジャイアン」である。攻撃性に富むとは言えないものの、何分悪気はないので被害は唐突かつ甚大である。取扱には注意が必要であろう。








S.Ishinaga ♀ 推定精神年齢;15歳 (保健)


 良い意味では、何事にも一生懸命、悪い意味では馬鹿がつくほど丁寧な彼女のイメージは、「可憐なイノシシ」である。彼女の持つ真摯な情熱と、精神力が悪用されないことをひたすら祈らずにはいられない。








S.Inoue ♀ 推定精神年齢;10歳 (主務)


 豪放な精神に反して、柔らかな肉体を持って生まれてしまった彼女は、言うなれば「剛腕なたれぱんだ」である。彼女の持つ、合気道に対するあまりにもオリジナリティーあふれる哲学には、常にあいた口が塞がらない。(半身半立ちをして酔う人が未だかつて存在しただろうか。)彼女が今後どういった方向に成長するのか予測することは誰にも不可能であろう。








A.Koduki ♀ 推定精神年齢;19歳 (副将)


 強靭な筋肉、豪快な技、相手がOBだろうが先輩だろうが飲ませることには容赦しないそのポリシー。彼女こそ医学部合気道部の「怪物」と呼ばれるにふさわしい人材であろう。一回生にしてすでに王者の風格さえ漂わせていた彼女の今後は、末恐ろしいとしか言いようが無い。








M.Kubo ♀ 推定精神年齢;19歳 (主務)


 彼女の足は、地上歩行用に存在するのではなく、水中をスムーズに移動する為にあるのではないだろうか。彼女の畳上での歩行の仕方から筆者は、彼女は魚類から分化したばかりの種ではないかという仮説をたてた。この前提に立つと、そういえば彼女の話し方は、プールのなかでしゃべってみた場合と酷似しているということに気づくのである。この仮説を実証する実験方法を現在筆者は検討中である。








K.Matsuo ♀ 推定精神年齢;35歳 (主務)


 彼女に最も似ているもの、それは「三蔵法師」ではなかろうか。彼女の浮かべるアルカイックスマイル(古典的微笑)は、どんな理不尽さも、どんな馬鹿馬鹿しさも宇宙の彼方に葬り去るパワーが秘められているように感じてしまう。従って、そんな彼女が突如としてみせるボケは、ミステリアスでさえある。








N.Nagayama ♀ 推定精神年齢不詳 (記録)


 彼女こそ、人類すなわちホモ=サピエンス=サピエンスにおける新たなる変異体、或いは地球外から飛来した新種の生命体ではないだろうか。彼女の発する言語は一見日本語であるが、よく聞いてみるとそれは、ナガヤマ語以外の何物でもない。さらに、彼女に長時間接触した者は、彼女の発する電波の影響で、言動がおかしくなるという事例が観察されている。免疫力に自身の無い者は彼女の電波圏内に入らないことを筆者は強く勧める。








Y.Sakate ♂ 推定精神年齢;45歳


 人を惹き付ける絶え間無いトーク、そして巧みな宴会芸を操る彼は、すでに関西のオヤジとして出来上がっている。しかし、捨て身な受けをとり、怪我の絶えない彼は若者らしく案外けなげでもある。さらに、彼の作る料理は文句無しに美味いという噂もあり、まさに嫁いらずであろう。(せつない)








C.Tagawa ♀ 推定精神年齢;17歳


 「新人類」という言葉は既に、歴史用語であるような種類の死語中の死語であるが、入部してきた彼女を見てこの死語を思い浮かべた幹部(当時)は少なくなかったであろう。彼女を一言で表すとすれば、「道場に立つヤンキー」であろうか。特にコンパでの彼女は獰猛であるので、慎重に接することを勧めたい。








C.Takahata ♀ 推定精神年齢;100歳 (会計)


 まったりとした雰囲気で接する者達を包容する彼女は、まさに「道着を着たたれぱんだ」そのものであり、医学部合気道部きっての癒し系キャラとして貴重な存在である。しかし、彼女の関節技は相当痛いので癒されてばかりもいられない。








H.Tochio ♂ 推定精神年齢不詳 (道場管理)


 愛称とっちい。ヒト型アンドロイド。製作者不明。「とっちいスイッチ説」の概要――とっちいの五感は、常に入力を受け付けているわけではなく、エネルギー節約のため、本人の手によるスイッチオンによって初めて開放される。これを実証したのは、「十三駅事件」である。ある昇級の日曜日、阪急十三駅で第6代KとKは、1度目にとっちいとすれちがった際、至近距離であったにもかかわらず、完全に無視された。しかし、3分後再びすれちがった際には、彼はさわやかな笑顔とともに挨拶をしてくれたのである。すなわちこの3分の間に彼はスイッチをオンにしたものと推定される。――








T.Yamamoto ♂ 推定精神年齢;21歳 (副将)


 人の身長の大きさとは、その人の性格の大胆さを反映しないものらしい。彼の身体そのものがまるで「こんなに大きくてすいません」と無言のうちに語っているかのようであり、彼の善良さと腰の低さは周囲の人間のサディズムを刺激せずにはいられない。そんな「でかいのびた君」のような彼が果たして善良なまま虐げられて成長するのか、虐げられて潰れるのか、あるいは偽善者として大成するのか筆者は楽しみで仕方が無い。


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